美しきスペイン流の復活! 全エリア80%超のパス成功率と4倍のボール奪取数でゲームを支配

ボール奪取とインターセプトに見えた力関係

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 ボール奪取数を見てほしい。スペインの44回に対してチェコはわずか12回だ。一方、インターセプト数を見るとスペイン18回に対してチェコは39回だ。

 一度スペインがボールを保持すると、チェコはそのボールをなかなか奪えない。相手にボールが渡る直前、つまりインターセプトだけが唯一守備から攻撃に切り替えることが可能な瞬間だったことが分かる。一方スペインのボール奪取数の高さは、ボール保持時の各選手の距離感が関係している。スペインは全体の5.5%のみがロングパスで残りは20メートル以内のミドルパスと、10メートル以内のショートパスでゲームを組み立てている。選手間の距離が近く保たれたなかでのパス回しは、そこでインターセプトされたり奪われたりした後でも、すぐに守備できる人がいることを示している。スペインの攻撃力の高さは、守備力の高さとほぼ同じ意味を持つ。これが本来のスペインの姿だ。

 初戦ではA3、ペナルティエリア内でのシュート機会ほど得点を奪えなかったが、第2戦のトルコ戦では3-0と快勝。2年前のW杯での失意を乗り越え、彼らは再び優勝候補と呼ぶに相応しいサッカーを披露している。

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データ提供元:opta

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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