美しきスペイン流の復活! 全エリア80%超のパス成功率と4倍のボール奪取数でゲームを支配

圧倒的だったパス本数と成功率の高さ

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 この日のポゼッション率は、スペイン72%対チェコ28%だった。パス数も696本対275本と、やはりスペインが圧倒している。総パス数に対するロングパスの比率は、スペインがわずか5.5%だったのに対し、チェコは22.9%。パス数に換算すると38本対63本だ。

 またスペインには、パスを多く回すチームにありがちな、相手に奪われないように低い位置で回すという消極的な姿勢は見られない。相手陣内でのパスの比率はスペインの75%に対してチェコは57%。アタッキングサード(A3)でのパスの比率は、スペインの41%に対してチェコは38%と、ここで数値が拮抗する。これはチェコのロングパスの多くが、中盤を省略したA3への直接的なパスのトライであったことを示している。

 もっともA3への侵入回数、ペナルティエリア(PA)への侵入回数、オープンプレーにおけるクロスの回数どれをとっても、スペインが圧倒していた。相手陣内、A3どのエリアにおいても80%を超えるというスペインのパス成功率の高さを見る限り、むしろ2014年ブラジルW杯の結果が例外だったと思わせるデータが出ている。

 さらに、スペイン復活を思わせるもう一つのデータを見てみたい。

 

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