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日本戦黒星のベトナム、最終予選5連敗もサッカー協会が“平均月収92倍”のボーナス総額支給へ
世界ランク100位以下に落ちる可能性があるなか、「チームを励ます」ためにも支給
ベトナム代表は11月11日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第5節で日本代表に0-1で敗れた。5連敗となったベトナムは、依然として勝ち点0でグループBの最下位に沈んでいるが、ベトナムサッカー協会(VFF)は代表チームにボーナスを支給するという。ベトナム国営放送局「VOV」が報じた
前半17分にMF南野拓実(リバプール)の折り返しをMF伊東純也(ヘンク)に決められて先制点を許したベトナムだったが、前半終了間際の伊東の追加点がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって取り消されたこともあり、最少失点のまま90分を戦い終えた。最終予選の前半戦を5戦全敗で終えたベトナムだが、VFFは、ここまでの戦いぶりを評価しており、5億ドン(約250万円)のボーナスを代表チームに支給することを決めたという。ベトナム人労働者の平均月収は約2万7000円とも言われており、ボーナス総額は約92倍にあたる。
アジア最終予選で苦戦の続くベトナムだが、そもそも最終予選に進出したのは今回が初めてのこと。記事では、「5連敗でグループBの最下位にいるものの、パク・ハンソ監督の選手たちは強大な相手に対しても立派なパフォーマンスを見せている。これを受けてVFFは、11月16日に控えているサウジアラビア戦に向けてチームを励ますためにも、力強いパフォーマンスを見せているチームに5億ドンのボーナス支給を決定した」と、報じている。
その一方で、記事では、日本戦に敗れたことでベトナムは世界ランキングが99位に落ちることにも触れている。この順位は2019年9月以来、最低の順位だという。最終予選が始まる前は92位だったベトナムだが、「この先、11月16日のサウジアラビア戦で敗れれば、ここ3年間で初めて100位以下に落ちる可能性もある」と伝えているが、これも最終予選に進出して5連敗を喫した結果として、問題視はされていないようだ。
日本戦前日には、パク・ソンヒ監督との契約を新たに1年延長。今度はチームにボーナスを支給と、VFFはチームの結果が出ていなくても評価していることを鮮明に打ち出している。このバックアップを受け、最終予選の後半戦の中で、悲願の勝ち点を獲得することができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)