「評価を下げざるをえない」日本人選手は? ベトナム戦出場16人を金田喜稔が採点

田中碧は「よく考えてプレーしていると感じた。その反面…」

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■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★(3つ星)
 要所でベトナムの攻撃を食い止めていた。守備への切り替えも早く、狙い澄ましてボールを奪い、ルーズボールの回収作業もできていた。ただ攻撃面で上手くパスを捌きつつ、リズムを作ったかと言えば、その点では今後への課題は残った。

■守田英正(サンタ・クララ/→後半43分OUT)=★★★(3つ星)
 遠藤と同様、守備面では効いていたが、攻撃のリズムを作るという点で物足りなさが残った。サイドの選手と連動しながら、どれだけ崩せたか。確かにスペースで顔を出し、パスは供給していたが精度はいまひとつで、相手にとってそこまで怖さもなかった。長短やリズムなど、パスの変化が乏しかった点は遠藤と同様だ。

■田中 碧(デュッセルドルフ/→後半30分OUT)=★★★(3つ星)
 相手最終ラインの間のスペースをできるだけ早く見つけてボールを待っており、よく考えてプレーしていると感じた。その反面、そこからの連動性や崩しのアイデアについては課題だ。またセットプレーのキック精度は課題の1つ。強い振りのキックを意識しているのは分かるが、もっとゆったりした振りのキックでもベトナム相手なら吉田たちは普通に勝てる。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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