本田が開幕1か月で勝ち得た信頼 「彼は宝」「もはや誰が彼を外すというのか」

「もはや誰が彼を外すというのか」

 

 今のミランに全盛期ほどの輝きがないとはいえ、欧州屈指の名門クラブであることに変わりはない。その背番号10を背負う日本人は当初、辛辣な批判にさらされながらも、今では監督、選手、さらには辛口な地元メディアからも高い評価を集めている。

 昨季途中から加入し、思うように結果を残せなかったが、今季リーグ戦6試合すべてで先発し、4得点2アシスト。チームの全13得点のうち、半分近くのゴールに絡んでいるのだから、周囲も認めないわけにはいかないだろう。コリエレ紙もこの日の紙面で「もはや誰が彼を外すというのか」と問いかけている。

 ミランの前線にはフェルナンド・トーレスやジェレミー・メネズ、ステファン・エルシャラウィら各国を代表する攻撃陣が揃う。そんな熾烈な競争がある中でも、地元記者から「今、最も貢献している選手は本田」との声が出始めている。

 開幕から結果を残すことで本田は試合に出続けられる状況を引き寄せた。信頼されれば、自然とボールが集まり、チャンスも増える。そこで結果を残せば、その地位はさらに絶対的なものになっていく。今、背番号10は好循環の波に乗りつつある。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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