森保ジャパン、格下ベトナムに辛勝 監督見解「勝つことが一番、そこを求めたい」

日本代表の森保一監督【写真:高橋 学】
日本代表の森保一監督【写真:高橋 学】

ベトナム相手に主導権、森保監督が1-0スコアでの勝利に言及

 森保一監督が率いる日本代表は11日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第5節でベトナム代表と対戦し、1-0で勝利した。通算成績3勝2敗として、最終予選の前半戦を終えて初めて勝ち越している。

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 前半17分にMF伊東純也のゴールで幸先良く先制した日本だったが、その後は前半終了間際の伊東のゴールがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で取り消しになったこともあり、追加点を挙げられない。後半もボールを保持した日本は、最後まで2点目を決めることはできなかったが、1-0で勝利して今予選、初の連勝を収めている。

 試合後のフラッシュインタビューで森保監督は、「我々は厳しい状況のなか、勝たなければいけない試合で、選手たちはプレッシャー下のなかでもハードワークしてくれて、アウェーの難しい戦いで勝利をつかみ取ってくれたことが良かった」と選手を称えた。そして、「内容についても、ベトナムがテクニック的にも優れていて、粘り強く戦ってくるチームで、そこに対してハードワークすることと、ゴールに向かって積極的に、アグレッシブにチャレンジするところを出してくれたなかで、勝利できてよかった」と、総括した。

 全員がそろって一度しか練習ができない悪条件で戦わざるを得なかったが、「これまでコンセプトのなか、ベトナム戦に向けて準備してきたことで、選手たちが絵を合わせてくれて、今日の試合にプレーで表してくれたと思います」と、右サイドバックのDF酒井宏樹以外、オーストラリア戦と同じメンバーで戦えた点がメリットになったと話している。

 グループ最下位の相手から、多くのゴールを挙げて得失点差でも有利にすることはできなかった。森保監督も「勝つことが一番なので、まずはそこを求めたい。無失点で厳しい戦いのなか、しっかりチャンスを作り、得点も奪って勝てたのが良かった」と、成果を挙げつつも、「ただ、追加点を奪って、より我々が主導権を握って試合を進められるように、次の試合に向けて取り組みたい」と、課題を語った。 

 次節は、11月16日に第1節で敗れたオマーンと敵地での一戦。キャプテンのDF吉田麻也は「ブラジルと戦うつもりで」と意気込みを語ったが、指揮官も「とても重要な試合になると思います」と、声のトーンを変えた。そして、「一回負けた相手に、次はアウェーとはいえ、しっかり勝って、我々ができるということ、我々がW杯に向かって前進できるようにしたい」と、決意を語っている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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