プレミア序盤戦「注目アタッカー3傑」 アーセナルで才能開花の“新たな象徴”も選出
1人目は昇格組ブレントフォードのエースFWトニー、イングランド代表入りも
プレミアリーグは7日までに第11節が終了し、インターナショナルブレイクによる中断期間に入った。トーマス・トゥヘル監督率いるチェルシーが首位に立ち、それを昨季王者のマンチェスター・シティとデイビッド・モイーズ監督率いるウェストハムが追いかける格好となっている。開幕3連敗から立ち直ったアーセナルの快進撃やマンチェスター・ユナイテッドやトッテナムの低迷などさまざまなトピックがあるが、そのなかで序盤戦に存在感を発揮したアタッカーを3人ピックアップして紹介する。
1人目の注目選手は昇格組ブレントフォードのエースFWアイヴァン・トニー。かつてニューカッスルにも所属していた25歳は、昨季2部チャンピオンシップで45試合31ゴールの活躍で得点王を獲得。昇格を懸けたプレーオフでも3試合で2得点を挙げて一躍注目を集め、今季プレミアリーグの舞台に乗り込んだ。
トニーはクロスに点で合わせるストライカーらしい得点が多く、チャンスメイク力も備える。さらに彼を語るうえで欠かせないのはその空中戦の強さだ。英データサイト「Whoscored.com」のスタッツによると、ここまで空中戦勝利5回以上を記録しているのが11試合中7試合もある。第6節リバプール戦(3-3)と第11節ノリッジ・シティ戦(1-2)は9回、第8節チェルシー戦(0-1)はなんと11回の空中戦勝利を記録。ここまで得点は「2」にとどまっているものの、トニーのポストプレーがブレントフォードの攻撃を活性化させている。
屈強で大柄なプレミアリーグのDFを相手にも制空権を握っているトニーだが、クラブ公式サイトのプロフィールでは身長179センチとなっていて、その意外な事実に驚くファンも多い。詳細なデータをカバーするドイツのサイト「Transfermarkt」では身長185センチとなっているが、過去に高跳びをやっていたトニーは多少の身長差なら軽く覆してしまうほどの驚異的なジャンプ力を備えているのも間違いない。
フランス人FWブライアン・ムベウモとのコンビとしても注目を集めるトニー。さらにゴール数が増えれば、イングランド代表入りも夢ではないはずだ。