不調のマンU、冬の市場で100億円超えDF獲得か 崩壊する守備のテコ入れを画策

セビージャに所属する22歳のフランス代表DFジュール・クンデ【写真:Getty Images】
セビージャに所属する22歳のフランス代表DFジュール・クンデ【写真:Getty Images】

夏の移籍市場でセビージャが放出を拒否したDFジュール・クンデに接近

 マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグ第9節のリバプール戦(0-5)、第11節のマンチェスター・シティ戦(0-2)と、ホームのオールド・トラフォードでライバルに屈辱的な連敗を喫した。オレ・グンナー・スールシャール監督の解任も報じられるなか、スペイン紙「ABC」は、ユナイテッドが冬の移籍市場で守備にテコ入れをすると報じた。

 ユナイテッドが獲得に乗り出したと報じられたのは、セビージャに所属する22歳のフランス代表DFジュール・クンデ。夏の移籍市場ではチェルシーへの移籍が有力視されていたが、土壇場でセビージャがチェルシーの提示した5000万ユーロ(約65億円)の移籍金を拒否。契約解除条項にある満額の8000万ユーロ(約105億円)を要求したため、破談に終わった。

 プレミアリーグのクラブへの移籍を望んでいたクンデは、その後、不満を明らかにしたものの、今シーズンもセビージャの中心選手として公式戦13試合に出場している。高いパフォーマンスを示しているクンデは、引き続き多くの関心を集めているが、記事では「クラブの経済的な背景から、最も有力視されるのはプレミアリーグのクラブ」と報じている。

 夏にクンデの獲得に迫ったチェルシーは、イングランド人の若手DFトレヴォ・チャロバーの台頭もあり、クンデを獲得する考えは弱まっている。その一方、クンデへの関心を強めているのが、不振の続いているマンチェスター・ユナイテッドだ。今夏、フランス代表DFラファエル・バランを獲得したユナイテッドだが、そのバランが負傷すると守備が崩壊。リーグ戦では6位にいるものの、11試合ですでに失点は17とリーグでもワースト7位タイとなっている。

 特にホームでリバプールとシティに喫した連敗の影響は大きく、冬の移籍市場で移籍金を支払ってでも、セビージャからクンデを獲得する意向があるという。記事では、「セビージャがシーズン途中で主力の離脱を認め、チーム力が落ちるのを認めるかという問題もある」と報じている。

 苦難の時期が続くユナイテッドだが、最終ラインの補強によって、従来の強さを取り戻すことはできるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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