「精彩を欠いている」 “ロナウド・ロス”のユーベに足りない「明確な課題」とは?
攻撃のスムーズさと個人能力が不足
イタリア1部ユベントスは、11月の国際Aマッチウィークの前までにリーグ戦12試合を消化して8位と苦戦している。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、「課題として明確」なことを指摘している。
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ユベントスは昨季、指導者デビューでいきなりトップチームを率いたOBのアンドレア・ピルロ監督の下でリーグ戦10連覇を逃し、マッシミリアーノ・アッレグリ監督を呼び戻して再起を目指している。そのなかで、最も大きなトピックスになったのは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが退団したことにあったと言えるだろう。古巣であるマンチェスター・ユナイテッドへの復帰で、シーズン開幕後にチームを去った。
2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)後にスペイン1部レアル・マドリードからやってきて3シーズンプレーしたロナウドは、良くも悪くもユベントスの前線を自分の色に染めた。貴重なゴールを決める場面も多く、数字的な結果は残したものの、依存度が高まっていく部分も指摘された。
そのロナウドが退団したユベントスは、スペイン代表FWアルバロ・モラタが「9番」をつけて、若きイタリア代表FWモイーズ・キーンや19歳の逸材ブラジル人FWカイオ・ジョルジュも所属。セカンドトップに近いタイプでも、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラやスウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキがいる。ほかにもサイドハーフ起用が多いものの、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザも所属している。
しかし、そのユベントスは12試合を終えて18得点と苦しんでいる。ジェノアやエンポリを下回る得点数だと指摘するレポートでは、攻撃のスムーズさと個人能力の双方が不足しているとデータを交えて批判を受けている。
「ゴールポストに当たった6本が決まっていてもリーグで6番目までしか上昇しない。非常に無駄が多く、FWが相手GKから遠く離れた場所でプレーすることを余儀なくされている。これまでのところ、最後の局面でも精彩を欠いている。シュート数のデータを見ると、ユベントス162回シュートしたが、51回しか枠内に飛んでいない。このような不手際で、ユベントスは貴重な勝ち点を失った」
そのうえで、「ディバラが3点、モラタとキーンが2点、キエーザが1点と、ユーベの攻撃陣は8点しか取れていない。カイオ・ジョルジとクルゼフスキはノーゴール。大きな夢を語るには足りない」と指摘されている。
すでに首位に並ぶナポリとACミランからは勝ち点14差をつけられている。戦術家アッレグリ監督を呼び戻したユベントスだが、現実的には「アフター・ロナウド」に苦しんでいると言える状況のようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)