サッカーYouTube界の“異端児” 「サンクスチャンネル」に根付く“笑顔提供”のマインド
「みんなが笑えることが僕の中での正解かな(笑)」
千葉と言えば、明るいキャラクターでムードメーカー的存在としても知られる。人を楽しませたい――。その気持ちがさらに加速したのは、2012~18年に在籍した広島時代だったという。
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「きっかけとしては広島時代が大きいです。広島はファンの方を喜ばせたいという気持ちがあふれたチームで、試合に勝ったあと、槙野選手、森脇(良太)選手、髙萩(洋次郎)選手、柏木(陽介)選手とかが『サンフレ劇場』で喜びを分かち合うのがすごく良い時間だなと思っていました。頻繁にやっていたゴールパフォーマンスも、ファン目線で『またゴールを見たい』『勝利を見たい』という気持ちにつながる。こちらもパフォーマンスを考えるということは、必然的にゴールが決まると予想しているわけで、試合に勝つマインドが染みついていくんです。もともと、見る人を楽しませたいという思いは僕の中にあったんでしょうけど、それを表に出して形にするのは森脇選手に感化されました。当時の経験が、今の自分をかたどっていると思います」
千葉は“自分らしい”ビジョンを持って、「サンクスチャンネル」の今後を見据えている。
「見てくださる方、応援してくださる方を喜ばせるために僕たちはいる。根源はそこですよね。勝負にこだわるのはもちろんですけど、サッカー選手にエンターテインメント性は必要だと思います。プロを身近に感じられるのがYouTubeの良さ。SNSとかでコミュニケーションをダイレクトで取れるなんて、僕が子どもの頃は考えられなかった。今はそういうことが可能で、面白い方がいれば実際に会ってコラボできればいいなと。ほかにも、例えばプロを目指す方とか、誰かの背中を押せるようなチャンネルでありたい。最終的には、みんなが笑えることが僕の中での正解かな(笑)」
「愉快なJリーガー」4人が織りなす「サンクスチャンネル」。覚えておいて、決して損はないはずだ。
[プロフィール]
千葉和彦(ちば・かずひこ)/1985年6月21日生まれ、北海道出身。日生学園第二高―AGOVVアプルドーレン―ドートレヒト(ともにオランダ)―新潟―広島―名古屋―新潟。抜群のビルドアップ能力で縦パスを入れることを恐れず、最後方からパスサッカーの起点となる。明るく、気さくなキャラクターでファンからも愛され、ムードメーカーとしても輝きを放つ。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)