名将ザッケローニ、“元教え子”シェフチェンコのジェノア監督就任に言及 「驚いた」

元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏【写真:Getty Images】
元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏【写真:Getty Images】

「サッカーなしでは生きていけない大きな情熱を持っている」と元教え子に期待

 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、イタリア1部ジェノアで監督に就任することが発表された元教え子、元ウクライナ代表のアンドリー・シェフチェンコ氏にエールを送っている。

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 シェフチェンコ氏は現役時代にACミランでプレーし、1999-2000シーズンはザッケローニ監督の下でリーグ優勝を成し遂げた。チェルシーやミランに移籍する前の古巣ディナモ・キエフなどでもプレーしたあとに引退すると、ウクライナ代表でアシスタントコーチを経て監督に就任。今夏の欧州選手権(EURO)でも指揮を執った。

 そのシェフチェンコ氏は以前にもクラブチームで監督に挑戦したい意向を示していたが、今月に入って監督交代に踏み切ったジェノアに招聘された。本拠地の港町ジェノバの地元紙「Il Secolo XIX」でザッケローニ氏はエールを送っている。

「彼はプレミアリーグからスタートすると思っていたし、シーズン中のチームを引き受けたことも驚いた。私は引き継ぐことがどれほど難しいかを知っている。選手たちの頭の中にはリーグ戦の順位があり、まっさらな状態ではない。彼には勇気があり、大きなリスクを負ったが、思い返せばピッチ上でもそうだった。サッカーなしでは生きていけない大きな情熱を持っている。アンドリーにとっては大きなチャンスで、ジェノアにとっては彼が挑戦したいと思っていることがポジティブだ」

 そして、現役時代にミランの黄金期を経験し、ウクライナ代表ではアシスタントコーチを託していてマウロ・タソッティ氏とタッグを組めることもポジティブな要素だと指摘。シェフチェンコ氏について「優れたストライカーだったが、常にチーム全体を考えていた。カリスマ性、キャラクター、実績や歴史が彼を助ける」と話している。

 一方で、“セリエAの先輩監督”としては「若手に多くを教えることはできるが、まずは全員がベストを出せる状態にすること。私は多くのことを勝ち取ったが、いつも選手の質、特に前列の選手の質で勝ち取ってきたことを理解している」と、結果を残すための現実も指摘している。

 ジェノアは今季オーナー交代があり、シェフチェンコ氏のネームバリューも就任につながったと指摘される。2024年6月までと契約期間が発表されているだけに、ある程度の時間は与えられそうだが、どのようなチームを作っていくのか注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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