“清水愛”を全面に出し残留ミッションに挑む平岡新監督 サポーターの後押しがあれば…
新生平岡エスパルスの船出、スタジアムへ訪れたサポーター数は…
ロティーナ前監督の契約解除を決定づけた前節のFC東京戦の先発メンバーは2年目のDFヴァウドとMF鈴木唯人以外は新加入選手。今シーズンのポイントは既存の選手と新加入選手との融合だと感じていたが、この試合ではそれを見ることができた。ただ、緊急事態宣言が解除され入場者数の上限も緩和。(IAIスタジアム日本平は約1万人で変更なし)新型コロナウイルス新規感染者数も急激に減少しているなかで開催された、新生平岡エスパルスの船出の試合であったが、残留を懸けた戦の後押しにスタジアムへ訪れたサポーター数は上限に達しない8373人にとどまった。
通例に開催されていた試合前日監督会見は大事な一戦前ということもあり、開催されない旨がメディアに通知されていたが、平岡新監督はこちらの要望を聞き入れてくれて快く会見に臨み、私のような無名で下衆なフリーランスの質問にも真摯に丁寧に答えてくれた。今節の結果で降格圏とは勝ち点差3となったが、まだ1試合の結果次第で逆転される可能性はある。「清水愛」を全面に出して困難なミッションに挑む平岡新監督率いるチームに監督同様に本気でエスパルスを愛するサポーターの力強い後押しがあれば、この残留争いを抜け出すことができると信じている。
(Sの極み・下舘浩久 / Hirohisa Shimodate)
下舘浩久
しもだて・ひろひさ/1964年、静岡市(旧清水市)生まれ。地元一般企業に就職、総務人事部門で勤務後、ウエブサイト「Sの極み」(清水エスパルス応援メディア)創設者の大場健司氏の急逝に伴い、2010年にフリーランスに転身。サイトを引き継ぎ、クラブに密着して選手の生の声を届けている。