世代交代が進む浦和の明確な課題 “もう一段階上のチーム”に変貌するための鍵とは?
メンタリティーや強度、経験は一朝一夕に身に付くものではない
この展開は、10月2日に現在3位のヴィッセル神戸と対戦した試合、前節に川崎フロンターレと対戦した試合にも共通した部分があった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
上位争いの直接対決や、優勝の懸かった試合といった相手がモチベーションを高く臨んでくる試合に対して、受けてしまう部分や上回り切れないところが見えてしまう。川崎戦は最後に追いついて引き分けに持ち込むことに成功したが、互いに引き分けではACL出場権争いから脱落するようなゲームとなったなかでは、先制点を与えて取り返すのは簡単なことではなかった。
ロドリゲス監督はこの3試合に対していずれも、「後半には戦況を改善することができた」という趣旨のコメントをしている。しかし、試合の入りから主導権を持っていかれている時点で勝利からは遠ざかっている。現在6位の浦和だが、自分たちより上位のチームからは4月にザーゴ前監督が率いて低調だった時期の鹿島、神戸を破った2試合しか勝利できていない。これは、ハッキリとした課題だと言えるだろう。
西は残り3試合となったリーグ戦について「今年だけでなく今後につながる試合をしていきたい」と話した。世代交代が進んでいる浦和だが、タイトルや上位を争うゲームに必要なメンタリティーや強度、経験といったものが一朝一夕に身に付くものでないのも現実。こうした課題を乗り越えていけるかが、もう一段階上のチームになっていけるかの鍵になると言えそうだ。