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ミラン新監督にファン・ハール急浮上! 名物会長との衝撃の”劇薬融合”が来季実現か
攻撃サッカーを愛する会長との相性は?
ファン・ハール監督は今季FA杯を制しユナイテッドで初タイトルを獲得していたが、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃したため、解任の憂き目を見ていた。ボールポゼッション至上主義で、自らの「哲学」を貫き通すことを第一とし、アヤックス、バルセロナ、バイエルンでタイトルを手にしながらも、フロントやメディアとの全面抗争をも厭わぬ独特のスタイルの持ち主だ。ユナイテッドではマーカス・ラッシュフォード、アンソニー・マルシアルを抜擢するなど、若手育成の定評は高い。
今季まで移籍市場で500億円を投下するなど、2年間にわたってプレミアリーグの主役の1人を演じてきたオランダ人指揮官は、ユナイテッドでの指導を最後と語っていたが、「解任されて監督人生を終えたくない」とも本音を漏らしていた。そしてここにきて、イタリアに初上陸する可能性が浮上している。
一方、ミランには心臓弁の異常という死の淵から復活したベルルスコーニ会長という、現場介入をライフワークにする名物オーナーが存在する。トップ下を置くシステムを偏愛し、4-3-1-2システムを導入するためにシニシャ・ミハイロビッチ監督を今季途中で解任。チームの急降下も辞さないほど、攻撃的なサッカーとシステムへの愛情は強い。
名物オーナーは身売り交渉中の中国企業に売却後も、ミランの会長職に3年間留まることを要求している。ファン・ハール監督とベルルスコーニ会長というフットボール界屈指の劇薬の融合はなるのだろうか。そして世界にその名を轟かすオランダ人指揮官が、今季限りで放出の可能性もある日本代表FW本田圭佑を来季指導するのだろうか。
なお、同紙がリストアップした残り2人の新指揮官候補は、アヤックス監督を退任したフランク・デブール氏、ゼニト監督を退任したアンドレ・ビラス・ボアス氏となっている。ミランは7月7日にミラネッロで新シーズンをスタートすることが決まっているため、それまでに誰が指揮を執るのかが決まりそうだ。
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images