エッ無回転じゃないの!? ミラン本田が魅せた新たな軌跡で今季4点目

「譲るところではなかったんでね」

 ACミランの日本代表MF本田圭佑は、4日のキエーボ戦の後半33分、ミラン移籍後初となる直接FKで今季4点目を決めた。FKのキッカーを巡る争いで頑として譲らなかった。本田が決めた、カーブのかかった一撃。このFK弾には、フィリッポ・インザーギ新監督が招聘したFKのスペシャリストの直接指導があった。背番号「10」の代名詞となっていた無回転ではなく、新たに切り開いた境地が明らかとなった。
 本田は、ゴールの場面を切り取り、そのときの思いを冗談交じりで振り返った。
「彼(メネズ)も蹴りたそうだったんで……譲るところではなかったんでね。彼がカカなら譲っていたかもしれませんけど」
 イタリア代表FWステファン・エルシャラウィがファウルを受けて獲得したチャンスだった。ゴールへの角度的には右足のキッカーが有利なアングル。元フランス代表FWジェレミー・メネズら同僚とキッカーを巡って争いになったが、本田はボールを渡さなかった。
 そして、左足で放ったシュートがゴールに突き刺さると、同僚から祝福を受けた。
 得点ランク首位に立つ一発は、この試合の勝利を決定付け、3試合勝ち星から遠ざかっていたチームを再び結束させた。本田はうれしそうに語った。
「そうですね。そういったゴールになれて、よかったです」

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング