JFLクラブが学生の“人間育成” 「サッカーの強化有りきではない」ティアモ枚方の挑戦

高校卒業後の“競技離れ”阻止へ…サッカー界の裾野を広げる効果にも期待

「看護の勉強をしながらサッカーを続けられるんだったら行ってみたい」「高卒で働く予定だったけれど、心を揺さぶられた」。10月中旬より男子サッカー部のセレクションを実施している中では、学生たちからこうした声が寄せられた。

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 高校で実力を認められ、卒業後もそのままサッカーを続けられるのはごく一部。「ティアモのアカデミーの子たちも大体そうなんですよね。高校でサッカーを辞めちゃうんですよ。やっぱりサッカーは楽しいものだから多くの選手にサッカーを続けてもらいたいと思っています」。“競技離れ”が進んでしまう状況を危惧する村島氏は、サッカー界の裾野を広げる効果にも期待している。

「大きな目で見た時に、今回のような取り組みが成功していくことで、高校でサッカーを辞めずに続けられる学生も増えてくるんじゃないかと思いますし、日本サッカーの競技人口を増やしていくだとか、我々と信愛さんのような取り組みが他のクラブや競技にも広がって、クラブと大学、スポンサーが取り組むというのがひとつのモデルとなって、広がってくれればとの思いもあります」

 軌道に乗れば、類まれな才能を持つ若者の“原石の発掘”という点でも極めて意義深い。サッカークラブと大学、スポンサー企業が手を取り合い、学生たちの未来を切り開く一助となるべく、ティアモ枚方の新たな挑戦が来年、本格的に幕を開ける。

(FOOTBALL ZONE編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)



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