冨安は「エクセレントな補強」 新生アーセナルの快進撃を支える5つの要因を英分析
冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニーの4バックとなって7戦無敗
日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは、プレミアリーグ開幕3連敗のあとに7試合無敗(5勝2分)と立て直しに成功し、一時最下位のどん底から6位まで順位を上げた。6シーズンぶりの“トップ4”の期待が徐々に高まるなかで、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」はこの快進撃を支える要因の1つとして、守備陣の安定をポイントに挙げた。そのなかで冨安も「エクセレントな補強」と絶賛されている。
同誌は「ガナーズが今季トップ4のダークホースとなる理由」を特集。2015-16シーズンを最後にプレミアリーグ4位以上でのフィニッシュから遠ざかっているアーセナルが、快進撃を続けるなかでの重要なポイントを5つ挙げているが、そのうちの1つとして「バックラインがかつてないほど良い」と守備面の安定を取り上げた。
現在のアーセナルはイングランド代表GKアーロン・ラムズデールがゴールマウスを守り、その前に右から冨安、ベン・ホワイト、ガブリエウ、キーラン・ティアニーの4バックが君臨。今季の新加入選手3人(ラムズデール、冨安、ホワイト)を含むこのユニットが定着した第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)からから無敗街道が続いている。ティアニーは負傷で直近の2試合を欠場しているが、代役として起用された同じく新加入のヌーノ・タバレスもその穴を埋める好パフォーマンスを披露している。
近年は守備の不安が課題となっていたアーセナルだが、記事では「アルテタは逆にバックラインに勝利のコンビネーションを見出した」と、むしろ守備がストロングポイントに変わったと指摘されている。
「ベン・ホワイトはデビュー戦で(ブレントフォードの)イバン・トニーにいじめられたと酷評されたが、徐々に信頼できる力となった。ボールを持ち出し、自信を持ってプレーしている。冨安健洋もエクセレントな補強で、ホワイトの隣でフィジカルの強さを提供している。ガブリエウは弱点を克服し、チームリーダーになった。移籍金が高いと揶揄されていたアーロン・ラムズデールも威厳があり、冷静で、ポゼッションでの能力を発揮している。また、キーラン・ティアニーの代わりに起用されたヌーノ・タバレスも左サイドバックのポジションに競争をもたらした」
身近なライバルであるトッテナムの後塵を拝するなど苦戦が続いていたアーセナルだが、守備の安定とともにかつての強さを取り戻し、プレミアリーグの“トップ4”に返り咲くことはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)