川崎ブラジル人FWが明かしたJ1連覇への“分岐点” 「優勝につながったと思う」
L・ダミアンが今季を回想 「色々な環境から距離を感じるシーズンだった」
川崎フロンターレのFWレアンドロ・ダミアンは、3日のリーグ第34節、浦和レッズ戦で先制点につながるプレーを見せた。試合は1-1で引き分けたが4試合を残しての優勝が決まり、「色々な環境から距離感を感じるシーズンだった」と振り返った。
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川崎は前半33分、セットプレーの二次攻撃で中央に入ったボールをダミアンが競り合い、こぼれたところをDFジェジエウが押し込んで先制。このゴールをダミアンは「まずはオフサイドにならないポジションを意識して、恐らく江坂選手と競り合う中でうまくボールがジェジエウの足下に転がった。それをうまくゴールしてくれて嬉しい」と振り返った。
後半44分に同点ゴールを許して引き分けたが、2位の横浜F・マリノスが敗れて勝ち点差が残り4試合で13に広がったために優勝が決まった。新型コロナウイルスの影響も大きく残る中で、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)とも並行して戦ったシーズンについてこう振り返っている。
「今シーズンが始まったところからの色々なことを思い出した。ACL後には隔離生活という難しいこともあり、サポーターもスタジアムに来られず、色々な環境から距離感を感じるシーズンだった。そういう中でも目標を掲げて戦ったことが、優勝につながったと思う。
昨シーズンに関しては複数得点の試合を繰り返したが、今シーズンは難しいシーズンだった。前半戦はそれなりにチームの形で試合を重ねられたが、(田中)碧と(三笘)薫の移籍で、新しいチームが始まる状況でフィットが必要だった。その時に福岡戦、唯一の敗戦もあったけど、それをターニングポイントにできた」
今季は副主将も務め、名実ともにチームのエースであり中心選手として戦ってきた。ここまで17ゴールを決めているダミアンは、残り4試合で18得点の横浜FMのFW前田大然と得点王争いもラストスパートの段階に入る。
ショートパスをつなぎながら崩す印象も強い川崎の中で、ペナルティーエリア内で強さや高さを発揮しながらチームのリズムに乗れる稀有な存在は、間違いなく連覇達成におけるキーマンの1人だった。