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激闘のコパ・アメリカ4強が決定! メッシの悲願、ハメスの復権に連覇、開催国と話題豊富な栄冠の行方は!?
8強でPK勝ちのコロンビアと大勝のチリが激突
コロンビアは2-0で初戦を飾ったものの、10番と主将の重責を担うMFハメス・ロドリゲスが後半に相手選手と接触し、左肩を脱臼するアクシデントに襲われた。しかしハメスは翌第2戦パラグアイ戦に強行先発し、前半30分に2戦連続となるゴールを決めて2-1勝利に大きく貢献した。
第3戦のコスタリカ戦では先発からハメス、MFフアン・グアドラード、FWカルロス・バッカらを外した影響もあり2-3で敗戦。それでも準々決勝ペルー戦では0-0からPK戦の末に勝利をもぎ取った。最初のキッカーを務めて見事成功させたハメスは試合後に感極まって男泣きした。今季は所属するレアル・マドリードでは数々の素行不良が伝えられ、ベンチを温める機会が多かっただけに復権へ向けて自らの実力を誇示する舞台となっている。
昨年の南米選手権で開催国優勝を果たしたチリは、今大会でもここ近年の勢いを持続している。初戦こそアルゼンチンに1-2で敗れたものの、第2戦ボリビア戦は10分もの時間がとられた後半アディショナルタイムにMFアルトゥーロ・ビダルが決勝PKを決めて2-1で粘り勝ち。続くパナマ戦ではFWエドゥアルド・バルガスとFWアレクシス・サンチェスのふたりが2得点ずつを挙げて4-2で粉砕。2位通過を決めた。
準々決勝屈指の好カードと見られたメキシコ戦でも恐るべき攻撃力を発揮した。バルガスの4ゴールを筆頭にFWエドソン・プッチが2ゴール、サンチェスが1ゴールと3トップがそろい踏んで7得点大勝を導いた。組織力と闘う姿勢は南米随一で、連覇も十分に見えてきた。
ブラジルの29年ぶりのグループリーグ敗退、メンバー登録外となったウルグアイのFWルイス・スアレスがベンチ内で大暴れなど波乱が続出した今大会だが、いよいよ大詰めを迎えた。南米サッカー連盟設立100周年の記念大会を制すのは、どのチームになるだろうか。
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images