激闘のコパ・アメリカ4強が決定! メッシの悲願、ハメスの復権に連覇、開催国と話題豊富な栄冠の行方は!?

アルゼンチンは開催国有利の日程を覆せるか

 コパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)は、前回大会優勝のチリが7-0でメキシコを下してベスト4が出そろった。準決勝では開催国アメリカとアルゼンチン、コロンビアとチリがそれぞれ決勝進出を懸けて激突する。4カ国はそれぞれ「開催国優勝、悲願、復権、連覇」というキーワードを掲げて戦うことになる。

 メジャーリーグサッカー(MLS)の盛況もあって近年サッカー人気が上昇中のアメリカは初戦こそ落としたものの、続くコスタリカ戦を4-0、パラグアイ戦を1-0と中米、南米の曲者に2試合連続無失点勝利を挙げた。

 準々決勝のエクアドル戦ではトットナムに所属経験のあるFWクリント・デンプシーの先制点で流れに乗り、2-1と接戦を制した。デンプシー、MFジャーメイン・ジョーンズ、MFマイケル・ブラッドリーら歴戦のメンバーに加えてドルトムントの17歳新星MFクリスティアン・プリシッチも控えている。地の利を生かせば南米の列強を倒しての開催国優勝も不可能ではない。

 アメリカと対戦するアルゼンチンは、開催国が中4日で臨めるのに対して、準々決勝ベネズエラ戦から中2日と日程的な不利を受ける。しかしここまではグループリーグ3試合、そして準々決勝まで4戦全勝とFIFAランキング首位の貫録を見せつけた。好調のチームにさらなる勢いを与えたのはFWリオネル・メッシだ。

 5月末の国際親善試合で腰を強打し、自らの脱税疑惑のためバルセロナ裁判所に出廷した影響でチリとの初戦は出場回避したが、途中出場した第2戦パナマ戦では出場後わずか26分間でハットトリックを達成した。決勝トーナメント初戦のベネズエラ戦でも1ゴール2アシストの活躍で、ガブリエル・バティストゥータ氏の持つ同国代表通算最多ゴール記録の「54」に並んだ。メッシにとってA代表では初となる悲願の主要国際大会タイトル獲得へ、またとない好機だ。

 

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