悪夢のポスト直撃で戦犯のロナウド 今季PK成功率が60%台のキャリアワーストに
ワーストフリーキッカーの不名誉な称号も
だが、今季は悪夢の数字となっている。レアルとポルトガル代表の合算の成功率でキャリア最低の数字を叩き出している。ポルトガル代表では3月のブルガリア戦で失敗。レアルではセビージャ、マラガ、ソシエダ相手に失敗しており、この日の一撃が今季5度目の失敗となった。 キャリアワーストの数字だ。一方、成功は8回で成功率は61.5%。PKキッカー失格の成功率だ。
ロナウドはワールドカップと欧州選手権という主要国際大会でのキック精度の無さが酷評されたばかりだった。データ会社「オプタ」はロナウドが34回の直接FKを蹴りながらノーゴールというデータを紹介。枠内に飛んだのはわずかに8本だったという。英地元紙「サン」は「ワーストフリーキッカー」の烙印を押したばかりだった。
オーストリア戦では圧倒的な攻勢に出たポルトガルだったが、エースによるPK失敗で動揺したのか、得点を奪いきれないままタイムアップ。スコアレスドローに終わった。
グループFの首位は勝ち点4のハンガリーになった。ポルトガルはアイスランドと勝ち点2で並びながら総得点の差で3位となってしまった。最終節ハンガリー戦に勝てば、決勝トーナメント進出を果たせるが、負ければグループを最下位で終える可能性もある。
仁王立ちで観衆の視線を独り占めにしながらも、失敗を続けるエースのPKとFKには改善の余地が大いにありそうだ。
ロナウドのシーズンごとの所属クラブと代表を合計したPK成功率
シーズン 成功 失敗 成功率
15年 8回 5回 61.5%
14年 14回 3回 82.2%
13年 10回 1回 90.9%
12年 7回 1回 87.5%
11年 15回 2回 88.2%
10年 9回 0回 100%
09年 4回 1回 80%
08年 6回 0回 100%
07年 6回 2回 75%
06年 5回 1回 83.3%
05年 2回 0回 100%
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images