EURO最終節各組の決勝T進出条件は…消化試合が皆無の“3位抜け”の妙
フランス、スペインは1位通過懸けての重要な戦いに
10日に開幕した欧州選手権(EURO)もグループステージの第2戦までがすべて終了し、最終節を残すのみになった。今大会から出場国が24カ国に拡大され、グループで3位に終わっても16チームによる決勝トーナメント進出の可能性が残る。開催国フランスや前回大会ファイナリストのスペイン、イタリアといった優勝候補がすでに突破を決めているが、各国による突破条件はどうなっているのだろうか。
今大会での順位決定方法は、最初に勝ち点、続いて当該チーム同士の直接対決の結果、グループ全体の得失点差、総得点という順番になる。各グループ2位以内の合計12チームは自動的に決勝トーナメントへ進出し、3位になった6チームのうち上位4チームもグループステージを突破することになる。最下位の4位は自動的に敗退が決まる。
開催国フランスが組み入れられたグループAは、フランスが2連勝で2位以内を確定させていて、最終戦のスイス戦で引き分け以上の結果を残せば1位通過が決まる。そのスイスは現在勝ち点4を保持し、引き分ければ2位、勝利すれば1位通過になる。敗戦した場合は3位になる可能性があるが、4位で敗退となる危険性はゼロだ。勝ち点1のルーマニアと2連敗のアルバニアの対戦は、互いに勝利がほぼ絶対条件になる。ルーマニアは引き分ければ3位になるが、勝ち点2では3位の上位4チームに入る可能性は高くない。