ロナウド悪夢のPK失敗でポルトガル2戦連続ドロー まさかのグループステージ敗退危機

歴代最多キャップのメモリアルゲーム飾れず

 ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが痛恨のPK失敗でまたもドローに終わった。欧州選手権(EURO)グループリーグ第2戦、ポルトガルはオーストリアと戦い、PKを含む23本のシュートの雨を浴びせたがスコアレスドローに終わり、2戦連続の引き分けとなった。ロナウドはこれが代表128キャップ目となり、ルイス・フィーゴ氏の記録を塗り替えて同国史上最多キャップを更新するゲームになったが、勝利で飾ることはできなかった。

 初戦でEURO初出場のアイスランド戦をまさかの1-1でのドロー決着に終わったポルトガルは、ロナウドとともに超技巧派MFリカルド・クアレスマを先発起用するなど攻撃的布陣で臨んだ。立ち上がりにはオーストリアのMFマルティン・ハルニクに際どいヘディングシュートを打たれたが、徐々にオーストリア陣内で試合を進める。

 前半22分には左サイドの崩しから最後はフリーになったロナウドが右足インサイドで合わせたが、ゴール左へと外れた。29分にはFWナニのヘディングシュートがポストに嫌われるなど、得点は決まらない

 後半に入ってもロナウドは低弾道のミドル、強烈なヘディング、直接FKなど際どいシュートを放ち続ける。そして同35分、ポルトガルにとって最大の好機が巡ってくる。左サイドのクロスにロナウドがペナルティエリア内に飛び込んだ際、相手マーカーのDFマルティン・ヒンテレッガーがファールを犯し、PKの判定が下る。このチャンスにキッカーを務めるのはもちろんロナウド。しかし仁王立ちから放った痛烈なシュートは左ポストに弾かれて、まさかの失敗に終わった。

 この後も攻め込んだポルトガルだったがエースによるまさかのPK失敗で動揺したのか、決定機を作り出せず、得点を奪いきれないままタイムアップの笛が鳴った。

 この一戦がスコアレスドローに終わった結果、グループFの首位は大方の予想を裏切り勝ち点4のハンガリーになり、ポルトガルはアイスランドと勝ち点2で並びながら総得点の差で3位となってしまった。最終節ハンガリー戦に勝利すれば決勝トーナメント進出を果たせるとはいえ、敗戦すればグループを最下位で終える可能性もあり、まさかのグループステージ敗退の危機を迎えている。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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