アーセナル冨安、チャンス阻止の渾身インターセプトを英メディア称賛 「マジック」
レスター戦の前半31分、レスターFWヴァーディへのパスを華麗にカット
アーセナルの日本代表DF冨安健洋は10月30日のプレミアリーグ第10節レスター・シティ戦で7試合連続スタメン出場し、フル出場で2-0の勝利に貢献した。前半31分に見せた鋭いスライディングでのインターセプトは、現地メディアでも「見事なディフェンスワーク」「日本人プレーヤーが見せたマジック」と賛辞を浴びている。
イングランド代表DFベン・ホワイトのコンディション次第でアーセナルでは初めてセンターバックでの出場の可能性も報じられていた冨安だったが、この日も右サイドバックでの出場。強力なアタッカーを揃えるレスター相手に持ち前の守備力を存分に発揮した。
なかでも、冨安のプレーが光ったのは2-0で迎えた前半31分のプレーだ。
中盤と最終ラインの間のスペースで前を向いたレスターMFジェームズ・マディソンが前線のFWジェイミー・ヴァーディへスルーパスを狙う。冨安とホワイトの間を抜けてヴァーディの足もとへという場面だったが、冨安が右足を目いっぱいに伸ばしてカット。通っていれば決定機という場面をすんでのところで防いだ。
スポーツチャンネル「DAZN」の公式ツイッターは、「残念!!! そこは冨安健洋の守備範囲」とそのシーンのハイライト動画を公開。「マディソンからヴァーディへのスルーパスを見事にカットした」と冨安のインターセプトを絶賛した。
また、英メディア「Planet Football」もこの冨安のワンプレーに注目し、「見事なディフェンスワークを披露」「22歳の日本人プレーヤーが見せたマジック」と賛辞を並べている。
英データサイト「Whoscored.com」によると、この日の冨安はインターセプトを計3回記録。これは両チーム通じて単独トップの数字だった。鋭い出足と反応で相手のチャンスの芽を摘んだ。タックルは1回(成功率100%)のみだったが、クリアはチーム2位タイの4回を記録。安定したパフォーマンスで無失点での勝利に貢献したと言えるだろう。
アーセナルはGKアーロン・ラムズデールのビッグセーブ連発もあり、レスターを完封。DFガブリエウ・マガリャンイスとMFエミール・スミス・ロウの得点で2-0の勝利を収めた。開幕3連敗で一時最下位に沈んだものの、リーグ戦7戦無敗(5勝2分)となり暫定6位まで浮上した。