ミランの4-3-3システムはエルシャラウィを生かすための戦術 インザーギ監督が語る
“エルシャラウィ・シフト”から4-2-3-1システムに移行しつつあるミラン
そして、指揮官は“エルシャラウィ・シフト”から昨季のクラレンス・セードルフ前監督と同じ4-2-3-1システムに移行しつつある。
「前線には7人も選手いる。残念ながらいつも3人は外さなければならない。チェゼーナで、(エルシャラウィを)投入したかったが、アクシデントが起きて、起用できなかった。最高の布陣で行きたい」
1トップに3人の攻撃的MFという計4人のアタッカーを併用する方針を明らかにしたインザーギ監督は「年齢も考えなければならない。調子が落ちるのは、彼の年齢ではノーマルなこと。エルシャラウィは才能があり、将来性のある選手。信頼している。個々の選手は大事だが、最終的にはチームのことを考えなければならない。選択しなければならない」と説明した。
エルシャラウィは故障がちだが、ミランの未来を担う大器であることは間違いない。だが、本田のように結果を出している選手よりも優先的にエルシャラウィを先発起用させることは、チーム内の競争や士気にも悪影響を及ぼす可能性もある。
ここ3試合勝ち星から遠ざかっているインザーギ監督だが、勝負師に徹することができるあたりも名将の器かもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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