「エルシャラウィのために考えた戦術」

　ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が今季開幕当初に基本布陣としていた4-3-3システムについて、イタリア代表FWステファン・エルシャラウィを最大限に生かすためのフォーメーションだったことを明らかにした。

「4-3-3は彼（エルシャラウィ）のために考えた戦術。彼を生かすためだった。今も高く評価をしている」

　キエーボ戦を控えた記者会見でインザーギ監督はこう語った。

　昨季、度重なる故障で長期離脱していたエルシャラウィだが、その圧倒的なスピードと突破力はチーム最大の武器になるはずだった。

　今季開幕戦ラツィオ戦でも左サイドからの高速ドリブルで本田圭佑の先制点をアシストするなど、期待通りのプレーを見せていたが、9月のイタリア代表での活動期間中に足首を故障。戦線を離脱する間に、本田、元フランス代表FWジェレミー・メネズがともに3得点を挙げる活躍を見せ、フェルナンド・トーレス、ジャコモ・ボナベントゥーラという新戦力も適応し、ゴールという結果を出してきた。