アーセナル守備陣は「発展への跳躍台」 冨安デビュー後の“新ユニット”を英絶賛
冨安を含む5人衆に注目、ノリッジ戦以降のチーム浮上へ大きく貢献
ミケル・アルテタ監率いるアーセナルはプレミアリーグ開幕3連敗という最悪のスタートを切ったが、第4節以降は持ち直して公式戦8試合連続無敗(6勝2分)と持ち直した。浮上のきっかけを与えたのは日本代表DF冨安健洋を含むディフェンス陣の活躍だ。英紙「デイリー・ミラー」は「強固な基盤」になっていると守備のクインテット(5人組)の存在にスポットライトを当てている。
アーセナルは開幕戦で昇格組ブレントフォードに0-2でまさかの敗戦を喫した。第2節ではローカルライバルのチェルシーに0-2と力負けし、第3節では王者マンチェスター・シティを相手に5バックの守備的な布陣で臨むも0-5と完敗。最初の3試合で0得点9失点という大惨事で、最下位に沈んだ。
そんなチームが浮上のきっかけを掴んだのは第4節のノリッジ戦だった。この試合では今夏加入の日本代表DF冨安が右サイドバックでデビューし、DFベン・ホワイトとDFガブリエル、DFキーラン・ティアニーとともに4バックを形成。同じく新加入のGKアーロン・ラムズデールも不動の守護神だったGKベルント・レノに代わって先発起用された。守備陣の顔ぶれを一新したアーセナルはノリッジを1-0で撃破し、今季初勝利を収めた。ここからチームは現在まで無敗街道を突き進んでいる。
4バックとGKラムズデールの5人は第8節のクリスタル・パレス戦(2-2)まで5試合連続同じセットでスタメン出場。直近の第9節アストン・ビラ戦(3-1)は怪我でティアニーが欠場となったが、代役を務めたDFヌーノ・タバレスも遜色ない働きを見せて勝利に貢献した。ミラー紙は「アーセナルのディフェンシブ・クインテットは8月末にマンチェスター・シティに大敗した6人とは大違いだ」として、冨安を含む守備ユニットを絶賛している。
「新しいバックラインはよりよいバランスと組織感覚を持っている。エミレーツでは久しく見られなかった強固な基盤はアルテタに攻撃のオプションももたらした。優れたチームには土台となる強固な基盤が必要だが、アルテタはまさにその基盤を見つけ出した。彼がバックラインをまとめ、お互いの理解を深めることができれば、この5人はアーセナルがさらなる発展を遂げるための跳躍台になることができるだろう」
守備の改善を機に上昇気流に乗り、プレミアリーグでは10位まで順位を上げたアーセナル。さらなる快進撃の行方に注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)