「このタイミングは逃せない」 細貝萌を17年ぶりの地元凱旋に導いた熱き“群馬愛”
「成長していく過程が目に見えやすい」部分に感じる“やりがい”
細貝が群馬県の名門・前橋育英高に在籍していた当時、ザスパクサツ群馬は群馬県社会人サッカーリーグ1部、関東サッカーリーグ2部、JFL(日本フットボールリーグ)に所属と、まだJクラブではなかった。そこから、細貝のプロ入りと同じ2005年にJ2に昇格し、J3降格の憂き目を味わいながらも、J2で通算15シーズン目を戦っている。規模が小さい地方都市の中小クラブだからこそ、プロセスのやりがいが手に取るように分かると細貝は語る。
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「ザスパは地元のプロサッカーチームですから、試合結果は常に気にしていました。それぞれのクラブに素晴らしい部分があって、ザスパにあって浦和にないもの、逆に浦和にあってザスパにないものも当然ある。小さいクラブであればあるほど、成長していく過程が目に見えやすいと思います。自分もこのクラブの一員になった以上、ザスパがクラブとして右肩上がりで大きくなっていけるように、成長していけるように、ピッチ面でベストを尽くすのはもちろん、ピッチ外でも若い選手に自分の経験を伝えていきたいと思います」
細貝は9月23日にチーム合流後、別メニューからスタート。まだベンチ入りした試合はないが、残留争いが佳境を迎える最終盤の戦いに向けて、慎重に調整を続けている。
「約6か月間、サッカーから離れていた現実は変わらないなか、チームはそれを理解してくれて僕を獲ってくれた。今はまだ試合に出ていない状況で、当然少しでも早く出たいと思っています。とはいえ、無理をして大きい怪我をしてしまったら、逆にチームに迷惑をかけてしまう。スタッフに協力してもらいながら今できることを焦らずにやっていますが、応援してくれる方々にはベストを尽くすことを約束します。僕もまだ成長できると強く思っているので、いろんな選手たちから学びたいです」