「残酷な光景」 相手病院送りの“顔面キック”が反響拡大、退場GKは謝罪「傷つけるつもりは…」
アフリカのCAFチャンピオンズリーグ予選で生まれた顔面キックが世界中で反響
アフリカのクラブナンバーワンを決める大会、CAFチャンピオンズリーグの予選が現地時間25日に行われ、チュニジアのエスペランス・チュニスはリビアのアル・イテハド・トリポリと対戦し1-0の勝利を収めた。この試合で相手GKムアド・アラフィが退場となった顔面キックが波紋を呼び、欧州など各国でも大きく報じられている。
前半はスコアレスで折り返したものの、後半18分に1点を先制したエスペランス・チュニスは、さらに猛攻を仕掛けチャンスを作る。同30分には決定的なチャンスを作ったところで衝撃的な出来事が起こる。
エスペランス・チュニス中盤の選手が裏に走り出したFWハムドゥ・エルフニに浮き球のパスを供給。エルフニが胸でコントロールしようとした瞬間、GKアラフィが飛び出してきて交錯。アラフィは目測を誤ったのかボールを蹴るのではなく、スパイクの裏でエルフニの顔を思い切り蹴る形となった。
相当な衝撃を受けたエルフニはプレー続行不可能となり交代を余儀なくされ、病院に搬送。幸いなことに重傷ではなかったことがクラブから発表されたが、エスペランス・チュニス公式ツイッターは、「エルフニが受けた暗殺未遂のタックル動画は世界中に駆け巡った。残念ながらこれはアフリカのサッカーに悪い印象を与える」と動画付きで投稿し、波紋を呼んでいた。
英メディア「GIVE ME SPORT」は「史上最悪のチャレンジ」と見出しを打ち、「痛い。これはピッチで見受けられた最も残酷な光景の一つだ。当然アラフィはレッドカードとなった」とレポート。クロアチアメディア「Sportske.net」も「暗殺的なチャレンジ」と伝えた。
また、アフリカのサッカー専門サイト「Africa Foot Uunited」は「アラフィが暴力的な退場後に謝罪」と見出しで、アラフィがSNSで「友人のハムドゥ・エルフニを傷つけるつもりはなかったと神に誓う。ボールをクリアしたかったんだ。ハムドゥとすべてのサポーターに謝罪した」と謝罪したことを伝えている。
アラフィのワンプレーは、世界中で反響を呼ぶ結果となってしまった。