「大会から追放されるかもしれない」 サポーターの愚行にクロアチア代表選手が激怒と悲しみ
「我々文明国にとっての恥だ」
蛮行を止めようとしないサポーターに最後は抗議の所作を見せていたペリシッチは、試合後も怒りを爆発させている。
「当たり前だが、こんな行動をする人間の考えることなど理解できない。恐らく、試合に興味などなかったんだろうね。もしかしたら、僕らはプレーすることを諦めた方が良いのかもしれない。こんなことでは、試合を続けていくことなどできないだろう。UEFAはクロアチアを厳しく罰するだろう。重すぎないことを願うけどね。今日のピッチで起きたことは、我々文明国にとっての恥だ。こうしたことが存在するのが現実だが、解決策を見つけなくてはいけない」
UEFAからの処分を待つまでもなく、サポーターの暴動を恥じるあまりに大会を去るべきではないかと、ペリシッチは主張している。
クロアチアは今回のEURO予選でも、人種差別チャントや発煙筒の投げ込みで無観客試合のペナルティーを科された過去がある。さらには同じく差別的行為により、2018年ロシア・ワールドカップに向けた予選でも9月のトルコ戦と11月のアイスランド戦が無観客試合になることが決まっている。ペリシッチが言うように、難しい問題とはいえ解決策を見つけることが強く求められる。
一方のラキティッチは、より悲しみに溢れた悲観的な見通しを言葉として残している。