「大会から追放されるかもしれない」 サポーターの愚行にクロアチア代表選手が激怒と悲しみ
チェコ戦終盤にスタンドから発煙筒投下 一時中断後に同点弾を喫する
クロアチアサポーターによる蛮行はクロアチア代表選手の心に暗い影を残している。17日の欧州選手権(EURO)グループリーグ第2戦クロアチア対チェコ戦の後半終了間際、クロアチアのサポーター席から発煙筒や爆竹が投げ込まれて試合が中断される事態が起こった。インテルMFイバン・ペリシッチ(インテル)やバルセロナMFイバン・ラキティッチは、悲しみのコメントを残している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
クロアチアが2-1でリードした後半41分に、チェコが最後の切り札として長身FWトマーシュ・ネチドを交代投入しようとしている時に事件は起こった。チェコ代表GKペトル・チェフが守るゴールを背に、左サイドのコーナー付近に陣取ったクロアチアサポーターから大量の発煙筒が投げ込まれた。芝生の上で赤く燃える発煙筒を処理するために、係員がピッチに入る必要が生まれ、試合は中断された。
クロアチアの選手はサポーターの前に向かった。ペリシッチやラキティッチは必死に落ち着くようにとジェスチャーや言葉でなだめようとしたが、クロアチアサポーターの蛮行はさらに続いた。発煙筒を処理している最中に新たな発煙筒を投げ込めば、係員に向かって爆竹も投げ込んだ。目の前での爆発に驚いて倒れ込む係員の姿が国際映像でも大きく映し出された。途中交代になっていたMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)も、心配そうな表情でピッチを見つめていた。結局、クロアチアはこの後に同点ゴールを許して2-2の引き分けに終わっている。