「カルチョとはこういうもの」 不振を乗り越えた長友同僚FW、劇的弾でイタリアを16強に導く
スウェーデン戦で決勝弾のエデル 「チームの団結が勝利につながった」
試合終了間際に決勝ゴールを決めた男は、1年間の苦しい時を思い出して感無量という様子だった。17日、欧州選手権(EURO)のイタリア対スウェーデンの一戦は、後半43分にイタリア代表FWエデル(インテル)が決勝ゴールを決めて1-0で勝利した。日本代表DF長友佑都のチームメートは、試合後に衛星放送局「スカイ・イタリア」のインタビューに応じている。
「このEUROに簡単な試合など存在しないということが、この試合で証明されたのではないかと思っているよ。僕らは後半の方が良いプレーをできたと思うけど、それは僕たちが最後の最後まで自分たちを信じ続けたからだ。とにかく、チームの団結がこの勝利につながったんだ」
0-0のまま引き分けかと思われた後半43分、左サイドのスローインでDFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)が長いボールを入れると、途中出場のFWシモーネ・ザザ(ユベントス)が倒れ込みながら頭でボールをつないだ。そこに走り込んだエデルはドリブルで一気に切り込み、最後はGKとの1対1をゴール右に冷静に蹴り込んだ。それまでの時間、ほぼ沈黙していたエデルだが、ここぞという場面でフルパワーのドリブルとシュートで決勝ゴールを決めて一躍ヒーローとなった。
「僕たちがどこまで進んで行けるかは、僕らが何をできるか次第で決まる。ただし、すべてはグループとして団結することが前提だね。ピッチに立てなかったとしても、僕らは誰もがその団結を崩さない。それは素晴らしいことだと思っているよ」
あくまでもチームとしての団結力を強調するエデルだが、インタビュアーの「このゴールはあなたを救ったのではないですか?」という質問に対しては、感無量といった言葉を返している。
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