「テロリストだ!」 クロアチアサポーターがチェコ戦で発煙筒や爆竹投下 余波で土壇場ドローに
UEFAが厳罰を下す可能性も
結局、約5分後に試合は再開されたものの、アディショナルタイム4分、クロアチアはゴール前に放り込まれたチェコのFKに対してDFドマゴイ・ビダがハンドを犯してPKを献上。これをネチドに蹴り込まれて同点に追いつかれた。そして、最終的には10分のアディショナルタイムが経過したところで、主審のマーク・クラッテンバーグ氏が試合終了のホイッスルを吹き、2-2の引き分けに終わった。
英紙「ミラー」によると、クロアチアのアンティ・カシッチ監督は「彼らはクロアチアのファンではない。テロリストだ!」と激怒したという。由々しき事態にUEFAも即座に反応し、クラッテンバーグ主審からの報告を受けた後、現地時間18日に処分を決める見解を発表している。
クロアチアはEURO予選でも、ホームにノルウェーを迎えた一戦で人種差別発言のチャントや発煙筒の投げ込みがあり、大一番の本拠地イタリア戦を無観客試合で行う事態に陥っていた。
今大会のEUROではサポーターの暴走が国際問題に発展している。イングランド対ロシアの試合前にはイングランドのサポーターが襲撃され、1人の男性が意識不明の重傷を負った。スタジアム内でもロシア人グループはイングランドファンのエリアに侵入し、暴行およびイングランド国旗を破るなどの暴動を繰り返した。
白熱の一戦に水を差した悪質ファンの蛮行をUEFAが断罪する可能性は非常に高い。クロアチアとしては、スタンドから大いに足を引っ張られる形となってしまった。
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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