「テロリストだ!」 クロアチアサポーターがチェコ戦で発煙筒や爆竹投下 余波で土壇場ドローに

カシッチ監督激怒 選手の制止も効かないサポーターの蛮行

 熱くなりすぎたクロアチアサポーターが、勝利を目前にしたチームに完全に水を差してしまった。17日の欧州選手権(EURO)第2戦のクロアチア代表とチェコ代表の一戦で、クロアチアが2-1とリードした後半40分過ぎ、サポーターが固まったスタンドの一角から大量の発煙筒が投げ込まれた。

 今大会でも屈指のタレント軍団と言われるクロアチアは、このチェコ戦でもその力を見せつけていた。前半37分にMFイバン・ペリシッチのゴールで先制すると、後半14分にはチェコ最終ラインでのミスを見逃さずにMFイバン・ラキティッチが追加点。2-0とリードを広げた。その後、同31分にチェコMFトーマス・ロシツキーの絶妙なクロスによるアシストからFWミラン・シュコダのゴールで1点を返されたが、2-1とリードして試合終盤を迎えていた。

 そして、同41分にチェコが最後の切り札として長身FWトマーシュ・ネチドを交代で投入しようとしている時に事件は起こった。チェコ代表GKペトル・チェフが守るゴールを背に左サイドのコーナー付近に陣取ったクロアチアサポーターから大量の発煙筒が投げ込まれた。芝生の上で赤く燃える発煙筒を処理するために、係員がピッチに入る必要が生まれ、試合は中断された。

 クロアチアの選手たちがサポーターの前に向かい、落ち着くようにとジェスチャーや言葉でなだめようとしたが、サポーターの蛮行はさらに続いた。発煙筒を処理している最中に新たな発煙筒を投げ込めば、係員に向かって爆竹も投げ込んだ。目の前での爆発に驚いて倒れ込む係員の姿が国際映像でも大きく映し出された。

 

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