復活のカテナチオ! 伊サッカー専門サイトがイブラ封殺のキーマンにチーム最高点
たたえるべき真の戦士
イタリア代表は17日、欧州選手権(EURO)2戦目のスウェーデン戦で、試合終了間際にFWエデル(インテル)の決勝ゴールで1-0の勝利を収めた。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、イタリア代表の採点を公開し、DFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)にチーム最高点を与えている。
イタリアから見たゲームの焦点は、いかにしてスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(パリ・サンジェルマン)を封殺するかという点にあった。そのカリスマFWと何度となくマッチアップし、セットプレーでのマーカーに指名されたのがキエッリーニだった。
「7点。セットプレーでのイブラヒモビッチは彼に責任が与えられた。そのフィジカル的な戦いはたたえられるべきものだ。スペースもうまく埋め、真の戦士と呼ぶにふさわしい」
GKにジャンルイジ・ブッフォン、3バックにもDFアンドレア・バルザーリ、DFレオナルド・ボヌッチとキエッリーニが並び“イタリア版BBC”ともいわれるユベントスの守備ブロックをそのまま移植したイタリア守備陣は、このゲームでも堅固な守備を誇った。
初戦のベルギー戦ではボヌッチが先制ゴールをアシストして脚光を浴びたが、このゲームではキエッリーニのハードマークが勝利に貢献したと称賛されている。
また、決勝ゴールのエデルには「6.5」点が与えられ、「フィールド上でポジションを探してトロット(馬の速足)してばかりいたが、後半43分についに決定的な場所を見つけてゴールを決め、われわれを決勝トーナメントに導いた」と、試合全体を見れば迷いの多いプレーだったと指摘されたものの、ゴールは貴重だったと評価されている。
一方で、2トップのパートナーであるFWグラツィアーノ・ペッレ(サウサンプトン)、MFエマヌエレ・ジャッケリーニ(ボローニャ)といった初戦のベルギー戦でゴールを決めた2人は酷評された。「5」点とされたジャッケリーニは「この日はいつもの“ジャッケリーニョ”ではなく、“ジャッケリーNO”だった」と、ブラジル人のようなテクニックがあるという意味の愛称をもじって厳しい評価を与えられた。