拳に刻まれた魂の4文字 引退を決意したリバプールの英雄がサッカー人生で貫いた一途な愛
永遠のリバプールサポーター
「他の場所へ行くためにリバプールを去ることは絶対にない。今までプレミアリーグのクラブや、欧州クラブからのオファーを何度も断ってきたことがその証明だ。ここは、僕や家族にとって、家そのものだった。特別な場所なんだ。これから先の人生でも、僕はずっとリバプールサポーターさ」
アッガーは実力こそありながら、戦力外を判断されるまで充分な出場機会を与えられることなく、不本意なかたちでリバプールを去ることになった。しかし、アッガーが新天地に選んだのは、愛するリバプールと公式戦で、敵として戦うことが限りなく少ない古巣のクラブだった。
「僕は、これから先の人生でも、ずっとリバプールサポーターさ」
アッガーはスパイクを置く決断をし、ピッチからその姿を見ることはなくなる。しかし、彼の拳に刻まれた「YNWA」の文字と、その魂に刻まれる赤い情熱は、永遠と消え去ることはない。
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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