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かつてマンUで一時代を築いたヨーク氏がウェルベック放出を一蹴 「哀れだ。この移籍は理解できない」
見抜けなかったウェルベックの本質
また、記事では、ルイス・ファン・ハール監督のウェルベック放出時の冷淡な態度にも触れ、こう報じた。
「ファン・ハールは先月、放出時の説明をする際、ウェルベックの能力について軽蔑するような評価を示した。ユナイテッドの監督は、ウェルベックの決定力がウェイン・ルーニーやロビン・ファン・ペルシーが設定しているスタンダードに単純に達していないと話していた。ファルカオをレンタルで獲得し、ウェルベックにはオールド・トラッフォードでの居場所がなくなったとファン・ハールは決断した」
ウェルベックは、ユナイテッドで142試合出場29得点を記録した。この数字を、ファン・ハール監督は物足りなく思ったようだが、起用法の問題だと、ヨーク氏は指摘する。
「人々は彼がどんなプレーヤーだったのか理解することになるだろう。左サイドとか右サイドではゴールはできない。彼は長い間、本来とは異なるポジションでプレーしていた。かわいそうにプレーしたい場所で輝くチャンスがなかった。右サイドや左でどうすれば得点できる? 1シーズンを通じてトップでプレーしたことがなかった。そうすれば、二桁得点は可能だったろう。彼はゴール機会を奪われていたことを、人々は気付いていない」
サイドやウイングのポジションでストライカー並みのゴールを量産する難しさについてヨーク氏はそう力説した。
ウェルベックの放出にはほかのOBからも異論が飛び出ていた。ファン・ハール監督の方針に対する反論も少なくなかったが、ウェルベックのアーセナルでの大活躍は評価額以下で売却したマンUの失策を意味する。23歳のストライカーは今、アーセナルサポーターのみならず、マンUファンからも耳目を集めている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web