フットサル日本代表監督が退任会見 5年指揮、21年W杯で過去最高タイ16強進出
ルーノ・ガルシア監督が今月末で契約満了、北澤豪委員長は感謝の意
日本サッカー協会は25日、今月末で契約満了を迎えるフットサル日本代表のブルーノ・ガルシア監督の退任会見を行った。2016年に指揮官へ就いたブルーノ監督率いるフットサル日本代表は、9月から10月にかけて行われたFIFAフットサル・ワールドカップ(W杯)リトアニア2021で、過去最高成績に並ぶベスト16に進出していた。
会見に同席した北澤豪フットサル委員長は、「(フットサル日本代表は)2016年にコロンビアW杯の出場を逃しましたが、壊れたところをブルーノ体制で埋めて頂き、予選はありませんでしたがW杯に出場し、W杯で戦い、この先に行ける日本の可能性を示してくれた」と、集大成となった大会での成果を強調。また、「我々が深く追及していないといけない普及、強化、指導者養成にもかかわっていただいた。すべてにおいて、フットサル界、サッカー界が進化する5年になりました」と、感謝のコメントを述べた。
2016年、日本はブルーノ監督が率いたベトナム代表にもPK戦の末に敗れて、アジア予選で5位以内に入ることができずにフットサルW杯出場を逃した。そんなどん底の状態にあった日本の指揮を執ることになったのが、ブルーノ監督だった。ブルーノ監督は数多くの選手を代表合宿に招聘し、代表チームの強化を続けた。フットサルW杯では、スペイン(2-4)やブラジル(2-4)に敗れたものの、優勝候補の強豪を追い詰める戦いぶりを見せ、世界的にも高く評価された。
ブルーノ監督自身もW杯について、「(大会が終わってから)1カ月が経過して、いろいろなメッセージをもらいましたが、ポジティブなフィードバックが多かった。終わった直後はモヤモヤとした思いが内側にあったが、フィードバックがあり、いかに列強に対抗できるようになったか、力をつけることができたか、冷静に見ることができました」と、振り返った。
2018年のAFCフットサル選手権の決勝では、イランを相手に好ゲームを展開したものの0-4で準優勝。フットサルW杯でもスペインとブラジルを相手に好勝負を演じたが、いずれも2-4で敗れ、チームの強化を示せた一方で、結果は残せなかった。