ロナウドが「怒り爆発」 相手の腹部へボールキックで騒然「レッドカードを受けるべき」
前半アディショナルタイム、リバプールMFジョーンズの腹部にボールをキック
マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、チームが大量失点で劣勢のなかで苛立ちを抑えることができなかったようだ。現地時間24日のプレミアリーグ第9節リバプール戦(0-5)の前半終了間際、競り合って倒れた選手をボールごと蹴りつけて警告を受けた場面が物議を醸している。
ユナイテッドはリバプールの連動した攻撃にまったく対応が利かず、守備陣が崩壊。開始5分でギニア代表MFナビ・ケイタに試合の均衡を破られると、同13分にポルトガル代表FWはディオゴ・ジョッタ、同38分にエジプト代表FWモハメド・サラーにもゴールを許した。
0-3と一方的な展開となったことで、ロナウドはフラストレーションをつのらせていたようだ。前半アディショナルタイム1分、ロナウドはリバプールMFカーティス・ジョーンズからボールを奪おうと激しいプレスをかけ、勢い余ってジョーンズを倒してしまう。さらに、ロナウドは倒れ込んだジョーンズの腹部付近にあったボールをジョーンズめがけてキックする危険なプレーに及んだ。
これには、リバプール選手も猛抗議。オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがものすごい剣幕でロナウドに詰め寄るなど、一触即発の雰囲気となった。このプレーでロナウドにはイエローカードが提示されたが、米スポーツ専門局「ESPN」のサッカー番組「ESPN FC」の公式ツイッターは、ロナウドの危険なキックの瞬間の画像とともに「レッドカードを受けるべきだった」と指摘している。
スペイン紙「AS」もロナウドが見せた感情的なプレーに注目。「クリスティアーノが怒りを爆発させる」という見出しを打ち、「ぺぺのようなワイルドなキック」とラフプレーの数々で過去に脚光を浴びたポルトガル代表DFぺぺを引き合いに出した。また、同紙も「驚いたことに、レフェリーが提示したのはイエローカードだけだった」とロナウドは退場が妥当だったのではと見解を示している。
結局、試合はリバプールが5-0で圧勝。ユナイテッドは後半頭から途中出場したフランス代表MFポール・ポグバが15分で退場処分となるなど散々な内容で屈辱的な完敗を喫した。