ベルギーに1.5倍のシュートを許すも枠内率は33.3% 快勝劇で光った“堅守”イタリアの伝統
「34.9%」が示すイタリアの中央突破の意識
やはりイタリアは、手数をかけずにゴールへの最短距離をチームとして狙っているため、中央攻撃の比率が高いことが分かる。もっとも、ベルギーの中央攻撃の比率も28.1%と決して低い数値ではない。日本代表が2014年ブラジル・ワールドカップ初戦の前半で見せたような、中央突破の比率が20%を切るようなデータは、これまでのEUROのゲームではまだ見かけていない。
つまりポゼッション主体だろうとカウンター主体になろうと、各チームはゴールへの最短距離を取ることへの意識が高く、時にリスクを冒してでも中央を攻略しようとしている。そのうえでシュートの効率性を高め、ゴールに近い距離からのシュート機会を増やすこと、同時にそれをさせない守備が、このEUROでは勝敗を左右する要因になるのかもしれない。
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データ提供元:opta
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ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images