アーセナルの245億円補強、当初疑問視も新戦力が大当たり 最下位からチームの浮力に

アーセナルの日本代表DF冨安健洋【写真:AP】
アーセナルの日本代表DF冨安健洋【写真:AP】

今季アーセナルに冨安健洋ら6選手が新加入、実績の乏しさに厳しい視線も

 日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは今季開幕前に総額1億5680万ポンド(約245億円)を投じる大型補強を敢行した。当初はいずれも23歳以下の選手獲得だけで終わった動きを疑問視する声が上がっていたが、蓋を開けてみると“補強組”が次々とレギュラーポジションを奪取している。

 今季アーセナルに新加入したのはローンバック組を除いて6選手。移籍マーケット最終日にボローニャから電撃加入が決まった冨安をはじめ、DFベン・ホワイト(←ブライトン)、GKアーロン・ラムズデール(←シェフィールド・ユナイテッド)、DFヌーノ・タヴァレス(←ベンフィカ)、MFアルベール=サンビ・ロコンガ(←アンデルレヒト)、そしてMFマルティン・ウーデゴール(←レアル・マドリード)だ。しかし、プレミアリーグでの経験が浅い選手が多いことを懸念する声も多かった。

 かつてアーセナルでプレーした元フランス代表DFウィリアム・ギャラス氏は、ホワイトに5000万ポンド(約78億円)を費やしたことについて「分かるように説明をしてほしい。リスペクトはするが、まだ何も証明していない」と実績の乏しさに厳しい視線を向けた。元イングランド代表DFダニー・ミルズは、ラムズデールを「正直に言えば、3000万ポンド(約46億円)の価値があるとは思えない」とこき下ろしていた。

 また、アーセナルOBのポール・マーソン氏は「アーセナルの問題点は、選手を買うことはあっても他のクラブとの争奪戦に勝って選手を獲得することがないことだ。他の誰も狙っていない選手ばかりだ」と新戦力の人選に首を傾げていた。同氏は冨安についても「知らない選手」とバッサリだった。

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