長谷部誠&鈴木啓太に匹敵? 浦和の新ボランチコンビ、完勝劇で見せた補完性と可能性
鈴木啓太と阿部勇樹、阿部と柏木陽介らに続く存在となるか
その両者のコンビは、お互いに長所を補完しながら、課題の部分を成長させ合っている感がある。このゲームでは先制点の場面でのコンビネーションが際立った。平野に対して相手が早い寄せを見せると、柴戸が素早くサポートしてパスコースを作り、自身へのプレスもワンタッチパスで打開。そのことで生まれたスペースで受けたFW江坂任からFWキャスパー・ユンカー、MF汰木康也とパスがつながってのゴールになった。
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さらに2点目のPKは、左サイドにポイントができた攻撃で柴戸がペナルティーエリア内まで進出したことで得たものだった。そして、ユンカーが決めたチームの4点目は、自陣から平野がワンタッチのループパスで背後に抜けだしたストライカーに芸術的なアシストをしたもの。最終ラインを出入りしながら長短のパスを織り交ぜる平野と、その少し前でシンプルに捌きながらも運動量を生かす柴戸の組み合わせが確立されつつある。
浦和では2000年代前半の黄金期ではMF鈴木啓太とMF長谷部誠が名ボランチコンビとして知られた。また、その鈴木とMF阿部勇樹の組み合わせや、阿部とMF柏木陽介のコンビもチームの心臓部として機能してきた。
1995年生まれの柴戸と96年早生まれの平野による同学年コンビには、こうした過去のチームで名を馳せたダブルボランチに肩を並べそうな気配を感じさせている。