- HOME
- 今日のピックアップ記事
- ドイツで現存する最後のサッカー選手? 板倉滉の同僚を「代表に!」…ファンが叫ぶ理由
ドイツで現存する最後のサッカー選手? 板倉滉の同僚を「代表に!」…ファンが叫ぶ理由
板倉滉が所属するドイツ2部シャルケでプレー、今季10試合で11ゴールと活躍
2015-16シーズンにボーフムで25得点、16-17シーズンはシュツットガルトで25点、そして18-19シーズンにはケルンで29点を挙げ、それぞれで得点王に輝いている。
【PR】ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額で国内外の世界最高峰サッカーコンテンツが視聴可能に!
ストライカーとしての動きが素晴らしく、特に相手DFの隙を見つける能力に優れている。真っ直ぐにゴールに向かうのではなく、相手守備から離れるように動いた後、タイミングよくスペースに入り込む。そしてシュートへの動きがとにかくスマートでシンプル。ボールを受けてからシュートに持ち込むまでの動作がセットになっているのだ。192センチの長身を生かしたヘディングも魅力。相手DFを力強くブロックし、制空権を掌握する。
今季テローデは、日本代表DF板倉滉が所属するドイツ2部シャルケでプレーをしているが、第10節終了時ですでに11ゴールをマーク。シャルケファンから愛されている。そして2部リーグにおける通算ゴール数は歴代トップとなる153ゴールまで更新中だ。
ではなぜ1部リーグでは活躍できないのだろうか? 元シャルケ監督のペーター・ノイルーラ氏はこんな指摘をしていた。
「2部リーグではシモン・テローデの得点力を生かすためのシステムがチームとして考えられるし、それが機能する。ただ1部に昇格すると監督はそのシステムを変更する。守備ラインを下げ、ボール奪取から素早いカウンターという攻撃にばかり活路を見出そうとする。ただそうしたサッカーにテローデは合わない。テローデのようなFWを生かすためには、自分たちでボールを保持し、相手陣内へ押し込み、サイドからのクロスを増やしてというやり方を取る必要があるが、そのための勇気が残留を争うようなクラブにはない。失点を増やしたくはないという思いが先にくるからだ」
中野吉之伴
なかの・きちのすけ/1977年生まれ。ドイツ・フライブルク在住のサッカー育成指導者。グラスルーツの育成エキスパートになるべく渡独し、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA-Aレベル)所得。SCフライブルクU-15で研修を積み、地域に密着したドイツのさまざまなサッカークラブで20年以上の育成・指導者キャリアを持つ。育成・指導者関連の記事を多数執筆するほか、ブンデスリーガをはじめ周辺諸国への現地取材を精力的に行っている。著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)。