“ほぼパーフェクト戦術”に敗れた清水 J1残留争い直接対決で執念を感じさせたが…
サポーターも一緒に残り6試合を戦ってほしい
最後に、この試合で清水サポーターの一部が「Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン」に違反する「声出し」と「指笛」の禁止行為を行ったとして、クラブが公式サイトに注意喚起を掲載した。
「静かなるコンキスタドール」のロティーナ監督でさえ試合後に警告を受けるほどのフラストレーションが溜まる試合であり、声を出したい気持ちも分からないではないが、新型コロナウイルスの感染が終息したわけではない。
チーム成績同様に、まだまだ我慢をしなければならない日々は当分続くことになるが、何よりもここからはチームに対して1人でも多くの後押しが必要になるだけに、違反行為での入場禁止や再びの無観客試合など厳しい処分を受け、サポートすることができなくなることは避けなければならない。
拍手だけの応援でも清水のサンバのリズムは選手たちの勇気となっているはずだ。まずはJ1残留を後押しし、来シーズンこそ選手たちとスタジアムで歓喜の声を上げられるようにサポーターも一緒に残り6試合を戦ってほしいと思っている。
下舘浩久
しもだて・ひろひさ/1964年、静岡市(旧清水市)生まれ。地元一般企業に就職、総務人事部門で勤務後、ウエブサイト「Sの極み」(清水エスパルス応援メディア)創設者の大場健司氏の急逝に伴い、2010年にフリーランスに転身。サイトを引き継ぎ、クラブに密着して選手の生の声を届けている。