鎌田&長谷部、EL勝利貢献で独紙称賛「誰もできないコントロール」「攻撃を摘み取った」
オリンピアコス戦で3-1勝利、鎌田と長谷部は先発フル出場
日本代表MF鎌田大地と元日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトは、21日(現地時間)にUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節でオリンピアコス(ギリシャ)と対戦し、3-1で勝利した。この試合でともに先発フル出場を果たした鎌田と長谷部について、現地メディアはどちらも質の高いパフォーマンスを見せたと称賛している。
トップ下の位置で先発した鎌田は、前半25分に相手ペナルティーエリア内に侵入したFWラファエル・サントス・ボレへスルーパスを供給し、相手のファウルを誘発して先制点となったペナルティーキック獲得に貢献。さらに、後半14分にはゴール前で味方のシュートのこぼれ球を拾い、最後はキーパーもかわして冷静に左足でゴールに流し込んでチームの3点目、自身の今季公式戦初ゴールもマークした。
こうした鎌田の活躍について、ドイツ紙「フランクフルタールントシャウ」は、各選手を評価順に上から4グループに分けた寸評の中で鎌田を最上位グループの「よくやった」に入れ、「トッププレーヤーであることは知られていたが、そのことを改めて示した。どうして彼は先週の試合でスタートからプレーしなかったのだろう。チーム内では誰もできないようなピタリと止めるボールコントロール、さらに3点目の場面のようなしなやかなプレーを見せ、先制点にも関与していた」とチームの攻撃のけん引役として結果を出したことを評価している。
一方、この試合では3バックの中央でリベロの役割を担った長谷部も勝利の立役者の1人に数えられている。同紙は鎌田同様に長谷部も「よくやった」のグループに入れ、「ヘルタ・ベルリン戦とは見違えるほど集中していた。デュエルの場面の大半において勝利し、相手の攻撃を軽く摘み取っていた。しばしば主審に話しかけていたが、彼はきっと正しいジャッジが下されることを必要としていたのかもしれない」と豊富な経験と洞察力を活かした守備でチームに貢献していたこと、MFセバスティアン・ローデに代わってゲームキャプテンを任されたこの試合で主将の役割をしっかりと果たしていたことに触れている。
勝ち点6で前節までグループDで首位だったオリンピアコスを下し、フランクフルトが入れ替わる形で2勝1分の勝ち点7で同グループのトップに立った。また、グループ3位のフェネルバフチェ(トルコ)がアントワープ(ベルギー)と2-2で引き分けたため、フランクフルトとフェネルバフチェとの勝ち点差は5に広がり、2位以内に与えられるノックアウトステージ進出に向けてフランクフルトは順調に勝ち点を積み重ねている。
(FOOTBALL ZONE編集部)