板倉滉は「シャルケの牽引役」 新ディフェンスリーダーぶりをドイツ紙が称賛
板倉が先発した6試合でシャルケはわずか2失点
ドイツ2部シャルケの板倉滉は、U-24日本代表の一員として東京五輪に出場した関係でチームへの合流が遅れ、8月21日のブンデスリーガ2部第4節レーゲンスブルク戦(1-4)で途中出場してドイツでの公式戦デビューを果たしたが、今ではシャルケの牽引役の1人に数えられている。
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今季は1990-91シーズン以来31年ぶりに2部で戦うことになったシャルケは、1部昇格の最有力候補と目されていたものの、開幕からまさかの4試合連続未勝利とスタートダッシュに失敗。1シーズンでのブンデスリーガ返り咲きを不安視する声も一時はあった。それでも、第5節デュッセルドルフ戦(3-1)から前節ハノーファー戦(1-0)までの6試合で5勝を挙げ、自動昇格を十分に狙える3位につけるなど期待通りの強さを発揮し始めている。
シャルケの復調の要因の一つとして、ドイツ紙「レヴィア・シュポルト」は今年8月にマンチェスター・シティからレンタルで加入した板倉の存在を挙げている。
「一つ明らかになったこととして、この日本代表選手が加わってからシャルケのディフェンスは目に見えて安定するようになった。板倉が先発した6試合でのシャルケの失点は2点だけで、さらに4試合で無失点を記録している。素晴らしい割合だ」
記事では、具体的なデータを基に、板倉が3バックの中央でレギュラーとして先発するようになってからのシャルケの守備の改善を指摘。さらに、「この新人には多くの特長がある。デュエルや空中戦での強さ、ポジショニング、インテリジェンス、そして絶対的なオーラ。加えてパス成功率は86%を超えていて、シャルケでは牽引役としてグループの先頭を走る存在となっている。この日本人は、おそらく今の時点ですでにブンデスリーガでプレーできるレベルに達している」と称賛している。
また、板倉はサポーターからもチームのキーマンと評価されているという。
「このシャルケの新たなディフェンスリーダーは、サポーターの人気者になりつつある。すでにイタクラは彼らの間でアツト・ウチダと比較されている」
2010年から7年間にわたってシャルケに在籍し、シャルケサポーターから絶大な支持を受けていた元日本代表DF内田篤人氏のような存在に、板倉がなる可能性があることにも触れている。
加入からわずか2カ月しか経過していないが、板倉は早くも人気と実力の両面でチームの中心的存在となっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)