チェルシーFWルカクのマルチリンガルぶりに注目 インタビュー可能な9つの言語とは?

チェルシーのベルギー代表FWロメル・ルカク【写真:Getty Images】
チェルシーのベルギー代表FWロメル・ルカク【写真:Getty Images】

ルカク自身は過去のインタビューで言語を話せることの重要性を主張

 チェルシーのベルギー代表FWロメル・ルカクのマルチリンガルぶりが注目を集めている。28歳の点取り屋は英語やフランス語、ベルギーの一部地域で使われるフラマン語など計9カ国語を使い分けられることで知られている。

 注目されるきっかけとなったのは、ジャーナリストのニック・ストール氏のツイッターだ。同氏はUEFA(欧州サッカー連盟)から世界中のプレス向けに公開された資料を公開。そこには各選手がどの言語でインタビュー対応できるかがまとめられているが、ルカクはフランス語、ドイツ語、英語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、フラマン語、そしてイタリア語と8つの言語で対応可能と記載されている。

 これについてストール氏は、「ルカクはとても多くの言葉を話せる。記入欄に収まってない」とツイート。さらに「ルカクはリンガラ語(コンゴ民主共和国の公用語)も話せるので、9カ国語を話せるということだ。フルタイムで言語の勉強をしている人を除けば、9カ国語を話せる人は世界にどれだけいるか分からない」とそのマルチリンガルぶりを伝えた。チェルシーではクロアチア代表MFマテオ・コバチッチもクロアチア語のほかにスペイン語、ドイツ語、イタリア語、英語と計5カ国語を操るが、それでもやはりルカクの多才さは際立っている。

 ルカクはプレーする国の言葉を学ぶことに意欲的で、それが活躍するうえで重要なことだと考えている。インテルに移籍した2019年、米スポーツ専門局「ESPN」のインタビューではこのように語っている。

「チームメートに対して自分を表現することは僕にとって重要なことなんだ。選手として、チームメートから完璧に理解してもらうことが重要だ。私がどのようにボールを欲しがっているのか。どこでボールがほしいのか。ディフェンダーの前なのか、うしろなのか、横なのか。どの言語でも微妙な違いがあるので、正確なイタリア語を知っておく必要がありました。ほかの言葉では言い換えることができない」

 ルカクはインテル移籍決定前の2019年4月からイタリア語の学習を始め、ミラノに到着した同年8月にはすでに会話に不自由なく、チームメートとイタリア語でやり取りをしていたという。イングランドやイタリアで環境を変えながらステップアップを続けてきたルカク。チームに溶け込むための惜しみない努力がその成長を後押ししていることは間違いないだろう。改めてそのプロ意識の高さがクローズアップされることになった。

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