バルサ、契約満了が近づくポグバ争奪戦に加わらずと現地紙指摘 「加入する姿が見えない」
超高額な年俸の捻出は不可能と「スポルト」紙が指摘
フランス代表MFポール・ポグバは、今シーズン限りでマンチェスター・ユナイテッドとの契約が満了を迎える。28歳とキャリアのピークを迎えているが、大きな契約を結ぶのは今回で最後になる可能性もあるため、次の契約を結ぶ相手は慎重に選んでいるようだ。欧州中のメガクラブが、移籍金ゼロで獲得できる可能性のあるセントラルハーフの動向を注視するなか、バルセロナはポグバ争奪戦には加わらないようだ。スペイン紙「スポルト」が報じている。
ポグバは2012年夏にユナイテッドからイタリア・セリエAの名門ユベントスに「ゼロ円移籍」をして新天地を求めた。そしてイタリアで大活躍すると、16年に当時の史上最高額でユナイテッドが1億500万ユーロ(約137億円)で買い戻したとされる。
そのユナイテッドは、ポグバとの契約延長を目指しているが、代理人のミノ・ライオラ氏は、より良いオファーを探るためにも欧州のビッグクラブに打診を続けているようだ。そのなかには、ポグバの古巣であるユベントス、ジネディーヌ・ジダン前監督が強い関心を示していたレアル・マドリード、彼の母国でもあるフランスのビッグクラブであるパリ・サンジェルマン(PSG)、さらにバルセロナの名前もあるとされる。
バルセロナにとっても、セントラルハーフは補強ポイントであり、ポグバほどの実力者を移籍金ゼロで獲得できるのは願ってもいないチャンスだ。しかし、「スポルト」紙はフランス代表MFの補強が現実的ではないと伝えている。
「経済的な危機に陥っているバルセロナに、来夏、彼が加入する姿は見えない。センターハーフを必要としているが、現在イングランドで年俸1700万ユーロ(約22億円)を得ている彼の要求額に近い額を提示するのも難しいだろう。さらにライオラ氏は、毎回、巨額の仲介料を持っていくのだから。ポグバをめぐってオークションがほかのクラブ間で行われるかもしれないが、バルサはそこに介入しない。実際、彼らは代理人がこうした駆け引きをすることで、より良い条件をユナイテッドから引き出そうとしているだけだと考えている」
フランス代表では、2018年のロシア・ワールドカップ優勝をはじめ、UEFAネーションズリーグ優勝など、タイトルを獲得しているポグバだが、ユナイテッドでは2016-17シーズンのUEFAヨーロッパリーグを最後に、タイトルから遠ざかっている。ポグバが何を求め、どのクラブと新たな契約を結ぶのかは大きな注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)