モウリーニョとユベントスサポーターの因縁は永遠? 3年ぶり対戦で再び3本指ポーズ
インテル時代に3冠を達成したことを表す3本指を立てるポーズをユーベファンに示す
ジョゼ・モウリーニョ監督率いるASローマは、現地時間17日に行われたセリエA第8節ユベントス戦で0-1と敗れた。3年前にマンチェスター・ユナイテッドの監督として、ユベントスと対戦した時も、罵声を浴びせてきた相手ファンに対して3本指を示すポーズをしたポルトガル人監督が、再び同じポーズを見せたことを、イタリアメディア「フットボール・イタリア」が報じている。
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ユベントスのライバルクラブであるインテルの指揮を執った経験があることから、モウリーニョ監督は、ユーベのサポーターに好ましく思われていない。2018年10月、マンチェスター・ユナイテッドの監督として、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージでユベントスと対戦した時も、相手サポーターのチャントに対して、指を3本立てることで、無言の抵抗を示した。
この3本指のポーズは、モウリーニョ監督がインテルを率いていた200-10シーズン、CL、セリエA、イタリアカップの3冠を達成した時に見せたポーズ。数々のタイトルを獲得しているユーベだが、2度のCL優勝を達成したシーズンでは、セリエAの優勝を逃しており、これまでの歴史で3冠は達成できていない。
3年前、この3本指のポーズをされたことを、ユーベのサポーターは忘れていなかったのだろう。今回、ローマの監督としてアリアンツ・スタジアムに乗り込んだモウリーニョ監督を挑発し続けた。モウリーニョ監督は、後半のアディショナルタイムが3分と発表された際、ベンチで3本の指を立てた。短すぎるアディショナルタイムへの不満のようにも見えたが、長々と続けられたジェスチャーは、ユーベのサポーターへのサインだったようだ。
前半にローマは、イングランド代表FWタミー・アブラハムがゴールネットを揺らしたが、直前のファウルを取られてPKになる。そのPKをMFジョルダン・ヴェルトゥがポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーに止められたこともあり、ノーゴールに終わった。
そうした不運もあった試合後、モウリーニョ監督は「ユベントスのファンは、私のことが明らかに好きではないようだ。彼らにとって、最も難しかった時期は、私たちが3冠を達成した時だ。だが、選手、テクニカルスタッフ、そして監督には、完全な敬意を持っている」とコメント。英紙「デイリー・ミラー」は、「モウリーニョは自らの典型的なスタイルでユベントスサポーターに噛みつき、インテルで勝利したことを示す3本指ポーズを見せた」と伝えている。
この敗戦でリーグ戦3敗目を喫したローマ。モウリーニョ監督は、ホームでの対戦の時は、さらに闘志を燃やすはずだ。