アーセナル、6戦無敗も英地元紙が課題を指摘 「自信を損なう試合だった」
クリスタル・パレスに2-2のドロー
アーセナルは現地時間18日にプレミアリーグ第8節でクリスタル・パレスと対戦し、2-2の引き分けに終わった。公式戦無敗記録を「6」に伸ばす結果となったが、地元紙は「自信を深めるというよりはむしろ自信を損なう試合」と厳しい視線を送っている。
プレミアリーグ開幕3連敗で始まった今季のアーセナル。日本代表DF冨安健洋のデビュー戦となった第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)で初勝利を挙げると、そこから3連勝と盛り返していた。
代表ウィーク明けのゲームとなった18日のクリスタル・パレス戦は、前半8分に冨安とFWのニコラ・ペペのパス交換からチャンスを作り、エースのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンが決めて幸先よく先制に成功した。しかし、後半に入ると逆転を許す苦しい展開。後半アディショナルタイム5分に途中出場のフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットが劇的な同点ゴールを決めて引き分けに持ち込んだが、相手に主導権を握られた時間も長く、なんとか勝点を拾った格好だ。
アーセナルはリーグカップも含めて6試合無敗(4勝2分)を続けているものの、英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は、「自信を深めるというよりはむしろ自信を損なう試合だった」と指摘。元アーセナルのパトリック・ヴィエラ監督率いるクリスタル・パレスに、内容面で圧倒されたと伝えている。
「クリスタル・パレスが勝ち点3を獲得すべきチームだった。立ち上がりは悪かったものの、エミレーツ・スタジアムで圧倒的に優れていたのは彼らのほうだった。コンパクトで組織化されており、可能な限り素早く巧妙なカウンターを仕掛けていた。対照的にアーセナルは鈍く、まとまりのないチームだった」
記事では、「アーセナルの最大の懸念」として「試合をコントロールできていなかった」点を挙げている。この日は4-3-3システムで、中盤はアンカーにMFトーマス・パルティ、その前に10番MFエミール・スミス・ロウ、マルティン・ウーデゴールが並ぶ形でスタート。FWブカヨ・サカの負傷を受けてMFアルベール・サンビ・ロコンガを投入し、4-2-3-1への変更を余儀なくされたが、いずれの形でも試合をコントロールすることができなかったと課題を指摘した。
無敗を継続したとは言えば聞こえはいいが、この試合でポジティブだったのは守護神GKアーロン・ラムズデールの安定した活躍と退団の噂が絶えないラカゼットが救世主的な活躍を見せたことくらい。開幕直後の不振から立て直したアーセナルだが、チームとしてはまだまだ改善の余地を残しているようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)